ここ数週間の間毎週のようにあれやこれやと揉め、調べていくうち
いろんな事がわかってきた。
おかげで徐々に感情で話をするような問題点は少なくなってきていて、
それなりに前進しているな、という実感は沸いてきている。
が、一方しらなくても良いようなことを知ってしまったおかげで
次に解決しなければいけない問題点のハードルが高くなっていたり、
また解決の手段が狭くなってきているのは気のせいではないと思ってる。

またこのような話に詳しくなってみたところでこの知識が役に立つのは
一生で一回きり!である。
そもそもこんなことに悩まない人が山のようにいることを考えると、
一体自分たちってどうよ、って気分になってきてしまう。

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海外挙式って何ですか?(ここ数週間の復習)

※注意
 ここに記載されている内容については私がブライダル会社から聞いたり
雑誌やサイトで独自に調べた内容を個人的な問題解決のためにまとめた
ものでその表現や内容の正確性について全く保証できません。
また以下に記述された内容を鵜呑みにすることによって生じたいかなる損害に
ついても当方は責任を負いません。
なお自分はキリスト教信者ではないので多分に色眼鏡が入った解釈であることを
ご承知ください。ちなみにカトリックの婚姻については自分たちに
縁がないので扱いません。

■1.西洋文化圏での婚姻
西洋文化圏では挙式のスタイルが概ね決まっている。
それはどの国でも概ね次のスタイルしかない。
 A.キリスト教方式
 B.無宗教(民事)方式
婚姻は法律で決められた、婚姻証明可能なライセンスをもつ立会人
(牧師や議員など)の立会いの元、各々法律や宗教で決められた手順に
基づき婚姻が行なわれる。
また幾つかの国では戸籍という制度がなく、婚姻の証明として婚姻の際
「婚姻証明書」が発行され、これをもって「婚姻が成立した」ことになる
場合もある。

リーガル挙式と呼ばれるものは挙式を該当国の法律のもとで婚姻を行ない
「婚姻証明書」を取得する場合をいう。
この場合日本に戻ってきたのち、外国で婚姻した証明として婚姻証明書を
該当の役場に提出することで日本の法律における婚姻が成立する。
(ちなみに外国での婚姻証明書を役所に提出するとそれは婚姻届と同様の
扱いになり返却されないが、戸籍上は外国の法律に基づき婚姻
したことが記載される。)
これ以外に、日本人などが外国の教会で挙げるお飾りの挙式スタイル
として
 C.ブレッシング
という挙式スタイルがよく行なわれる。
これは正式には結婚式ではないが商業的によく行なわれているので下記で扱う。

■2.おおざっぱな成り立ち。
 キリスト教の文化圏では中世まで婚姻は宗教的儀礼と考えられ教会が
仕切っていた。このため、昔はキリスト教圏で非クリスチャンはそもそも
結婚することが不可能であった(らしい)。
しかし17世紀イギリスで民事での結婚を法制化して以降、キリスト教圏でも
B.無宗教方式の婚姻が法律のもとで行なうことができるようになった。
また、ヨーロッパでもフランス革命を境に民事婚が広まるようになり、
現在では大きく上記のいずれかのスタイルによる婚姻が行なわれている。

※参考:下記サイトも参照。
ttp://town1.jp/dousuru/kankon/seiyou/seiyou1.htm

■3.日本での婚姻。
 日本で婚姻が法律の元で管理されるようになったのは近代日本が成立
してからである。日本での婚姻はもともと寺や地主が(おおざっぱに)管理
しており、しかも「どこそこの誰々が誰々と結婚した」という情報は
それぞれの村で筒抜けであったこともあるせいか、婚姻制度が近代化
されたときも外国の民事婚を元にしたゆるい法整備がなされ、ライセンス
をもつ立会人の立会い云々はなくとも、婚姻届を近所の役場に届ければOK、
という形で法が整備された。

■4.挙式の内容について。
4-A.キリスト教方式の挙式(リーガル挙式)
 キリスト教の挙式は宗教的にその手順が決まっており、立会人である牧師と
2人以上の証人のもと、多少の差異はあるもののおよそ次の手順で行なわれる。
 1.牧師による説教
 2.婚姻の誓い
 3.指輪の交換
 4.ベールを上げてキス
 5.結婚の宣言
この手順の詳細は宗派によっても若干の差異があるようだが、
インターネットで調べれば実例がいくらでも出てくるので割愛する。
婚姻証明書へのサインという部分は法律上の手続きで、宗教的にはどうでも
良いところ(つまり神と互いへの誓いこそが重要)なので一通りの儀式が
終了した退場直前に行なわれることが多いようだ。

※聞くところではキリスト教方式のなかで行なわれるいくつかの
儀式手順は法で保護されており、キリスト教式以外の婚姻では上記の
手順を行なうことはできないらしい。
実際海外挙式のビデオを見る限りそれを証明するような感じではあるが、
その根拠がどこにあるのかは調査中。

4-B.無宗教(民事)方式による挙式(リーガル挙式)
 民事による婚姻は婚姻証明のライセンスをもった立会人のもと、
(市役所やホテルなどで)立会人へ宣誓と婚姻証明書へのサインを
以って成立する。
 基本的に多くの国では前記の理由にからキリスト教で行なわれる
一連の手順はキリスト教のために法のもと保護されておりキリスト教式の
婚姻以外では行なうことができない。
よって宣誓も「私〜は、この者〜を[妻/夫]とします。」と立会人に向かって
宣誓するだけで宗教色は一切ない。
このため、民事方式の婚姻は基本的に非常に味気ないものである。

4-Cブレッシング
 ブレッシングはぶっちゃけていえば、あらかじめ結婚している夫婦が
キリスト教の挙式の雰囲気を味わうために高い金を出して教会に説法を
聞きに行くというものである。
 一般的な雑誌や婚姻を扱うサイトでの紹介としては「あらかじめ結婚している
夫婦が神の前で祝福される」とあいまいな表現になっている場合が多く、
また式に先立って「結婚を証明する書類」を教会に提出することが必要とされる。
なにやら釈然としない表現がおおいが、自分の理解で次のとおりである。
(1)キリスト教では重婚や婚姻以前の性交渉は罪に相当する。
 「結婚証明書」によって挙式を行なっている二人は既に夫婦で
 あるということを確認することで牧師にとっては「ただの祝福であって
 婚姻の式ではない」という位置付けをはっきりさせることができる。
(2)教会では既に夫婦であるカップルに「正式な手順」にもとづく式を
 挙げることができない。「神への宣誓」も「キス」も「正式な手順」の
 一部なので「ブレッシング」では「よく似たなにか」しかできないし、
 それをすることはしない(してしまうと牧師が神に背く事になる)。
つまり「たまたま教会にきた異教徒のカップルですが、ここにきた記念に
神の祝福を与えましょう」という表現のモノしかできない。
それはすくなくとも自分にとって「(商業的に)挙式に似せた」「説法を
海外で受けてくる」ことにすぎない。

■5.商業的な演出。
 A.の場合を除き、B.もC.も内容をそのまま受け取る限り非常に味気
ないものになってしまう。
 ゆえに挙式手配会社はそれっぽい雰囲気をカップルに味わって
もらえるようにさまざまな演出で挙式を味付けし、あれやこれやと横から
口出しすることで挙式を商品として成立させている。

つまり多くの顧客である初心者(基本的にこの世界の顧客にベテランはいない)は、
「白いドレス着た花嫁と旦那が式場で誓いたてて、みんなのの前でぶちゅー
ってするんがキリスト教式とちゃうの?うちらそうゆーのがしたいねん。」
という認識なので、そのイメージに合うような演出をするわけである。

5-A.省略。

5-B.民事挙式
 市役所なんかで挙げる場合は相手が役人なのであまり時間をかけることは
できないが、ホテルなどでは日本人好みの演出をしてくれる挙式プランが用意
されていることがある。
 だが、キリスト教への保護が手厚い国では「キリスト教の正式な手順を
踏むと訴えられる」ことがあるので音楽的な演出であったりすることが多い。
下記のブレッシングに示すものに似た演出がなされることがある。

※牧師さんのコスプレをした司会が聖書ではなく辞書を片手に差し障りのない
説法をすることがあるという話を聞いたがさすがにこれは都市伝説だろう。

5-C.ブレッシングにおける演出
 ブレッシングにおける教会の立場は「今、牧師である私がやってるのは
結婚式じゃないからね、あんたらもう夫婦なんでしょ」である。
それらしく見える部分はカップルが挙式手配会社に金を支払って勝手にしている
演出で教会にとってはなんら宗教的意味はない。
 実際の挙式のビデオを見たり説明を受けた限りでは、たとえば神への誓いに
見える部分は、単に帰依を促す質問だったり、これからもあんたたらは
がんばりますか?などという(教義上)さしさわりのない質問だったりするが、
外国語でしゃべられても当人達はちんぷんかんぷんなのでこれを司会が翻訳
する際に日本語で差し障りのないよう言い換えた上で「誓いますか」と問いかけ、
それに対し当人は「はい」と答えるわけである。
もちろんキスも牧師の立場では「あんたらもう夫婦なんだからキスは勝手でしょ、
僕知らない!」なので司会が「ではキスをどうぞ」といって目の前の夫婦に
ぶちゅーをさせようと知ったことではない。
その間、牧師さんはニコニコしながら黙ったままだったり横を向いて知らん
振りしてたりするわけである。
服装に関しても、花嫁がベールで顔を隠すこと以外宗教的な意味はないので、
カップルがどんな格好をしてこようと(それ以外が花嫁衣裳だろうと)ベールを
上げた妻(新婦ではない)が神前に立つ分には教会にとって差し障りがない。
ただのコスプレ夫婦扱いでOKというわけだ。

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とりあえずここまで。

知れば知るほどうんざりしてきます。

現状日本で挙げる場合のことはほとんど調べてませんが
日本の場合はもっといいかげんな場合が多いようです。

日本の文化では式そのものよりも披露宴が重視される傾向なので式
そのものはもっといいかげんなことが多いようです。

多分日本の結婚式なんて西洋人から見たら中国製品並みのパチモンに
見えるんだろうなぁw

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